wishは意識高い系飲み会の動詞【カタルシス英文法】#32
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カタルシス英文法「仮定法」の続きです。「wishは意識高い系飲み会の動詞」「Could you tell me~?が丁寧な理由」「古文と英語の精神性が同じでテンション上がる」など、今回も理屈っぽい話がたっぷりです。
【目次】
00:00 今回は「仮定法」の続き。英語は高村光太郎マインドで進化している
06:34 なぜお願いは仮定法にすると丁寧になるのか?
10:26 wishは意識高い系飲み会的な動詞
14:22 「仮定法」という名前がそもそも間違ってない?良い命名は…
20:22 日本語にも仮定法はあるのかも。「よろしかったでしょうか?」の楽しさ
26:30 古文には仮定法と同じ発想があった。時制に主観を込める収斂進化
35:02 フランス語難しい!と思ったけど、日本語も難しいことやった
41:13 今回のまとめ。「意味不明!」と思った時ほど言語を楽しむチャンス
【参考文献のリンク】
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○サバイバル英文法 「読み解く力」を呼び覚ます (NHK出版新書) →https://amzn.to/3ywlnyj
当ラジオ的には常連な本。仮定法=妄想法という説明は爽快。
○英語は仮定法だ― 仮定法がわかれば、英語に奥ゆかしさがでる!!
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仮定法は上級テクだ、という前提に立って、実用英語としての仮定法を説く本。法(mood)に関する説明が比較的丁寧だった印象。
○英語仮定法を洗い直す (開拓社言語・文化選書)
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もっと知りたい方はこちらを。仮定法過去完了で未来を指すケースがある、などの指摘は斬新でした。仮定法条件節の分類なども過去の英語学の知見を紹介していて楽しい。
○町田教授の英語のしくみがわかる言語学講義
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言語学者による、英文法本。「仮定法とは、事実に反することを述べる法、というのは厳密ではない。現実とはまた別の世界を想定して、その中で起きるできごとを述べる法だ」という主張を展開。仮定法に限らず、英文法を概括的に説明してます。
○英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史
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「法(mood)って面白そうじゃん!」と思った方は、英語史をディグってみるのもいいかも。古英語や中英語の仮定法は今より厳密に運用されてることがわかります。
○法助動詞の底力―ネイティヴの微妙な気分を伝えるキープレイヤー (底力シリーズ 9)
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○英語の法助動詞 (開拓社言語・文化選書)
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仮定法の理解には法助動詞の理解が不可欠。法助動詞について知りたければこちらをどうぞ。
○古典文法質問箱 (角川ソフィア文庫)
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過去の助動詞「き」「けり」が詠嘆の意味を表す理由は、こちらから。
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
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【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。
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